Cambridge days 2nd day

〔今日はOFF〕


1992.09.02(WED)〔2日目〕


眠れなかった。
何度も目が覚めた。
寒さとボヨンボヨンのベッドが合わないのかもしれない。
いや、これが時差ぼけ?というやつか・・・
とにかく眠れなかった。


朝の6時頃には完全に目が覚めてしまった。
でもあんまり早すぎるかなーと思って変な気遣いをしてトイレに行くのを我慢していた。
誰かが起きるまで英語の勉強した。
自分から自発的に勉強したいと思ったのはいつ依頼だろう?そんなことを思いながら日本から持ってきたテキストを始めた。


9時ごろになってようやくファミリーが動き出した。
それを見計らって着替えてトイレ行って出かける準備をした。
朝食の準備ができたみたいで呼ばれた。
朝食はトースト2枚とミルクティーで、これからの朝食の定番だった。


今日はクルの案内でみんなでケンブリッジ市内を観光するということで『CB ACADEMY』に集合することになっていた。
リョウちゃんのホストファミリーが『CB ACADEMY』まで乗せていってくれた。


『CB ACADEMY』についてふれておこう。
『CB ACADEMY』は『CAMBRIDGE BEAUTIFUL ACADEMY』を略したもので実践型の美容学校である。
おもに日本から生徒を受け入れており、ぼくもその絡みでここに来ることができたのである。
前にも話したが、僕以外は美容留学である。
この『CB ACADEMY』がケンブリッジの拠点だった。
以降『CB ACADEMY』のことはCBと呼ぶことにする。


ちなみに僕の住んでいる場所はチェリー・ヒントン・チャーチというところで、今回のメンバーの中でCBまで一番遠いのが僕だった。
明日から毎日バスで通うことになる。
ちょっと憂鬱だった。


CBに着いたら、他のみんなはもう着いていて早速街に出た。
朝食を済ませていない人が多かったので喫茶店に入った。
僕は朝食を済ませていたのでカプチーノを注文した。
ものすごく美味かった。
値段は99ペンス。
当時のレートは1ポンドが250円前後だったから、日本に比べると安いなーと感じた。
これも文化の違いなのだろうか。


その後、トーマス・クックで2万円をポンドに両替した。
1ポンドが250円だから1万円で40ポンドだから・・・2万円だと・・・
手数料もかかるから・・・
レートの換算に頭が混乱した。
基本的に現金はあまり持ち歩かない性格だ。
札幌にいたときからカードがメインだった。


それからケンブリッジを散策した。
半袖だと寒かったから長袖にした。
正解だった。
ケンブリッジの空はどんよりしていた。


キングスカレッジをはじめとしたカレッジ群、教会、ケムリバー、公園、博物館などなど
歴史の重みを感じさせる街並みと街自体は決して大きくないのだが包み込まれるようなスケールの大きさに興奮した。
これからこの街で過ごす日々が楽しみになってきた。
学生なのか観光なのか分からないが日本人の多さが目に付いた。
目に付いたというよりも日本語が耳に入ってきたというのが本当のとこだろう。


ランチは結局夕方になってしまった。
通りにあるレストランで僕はパエリアとコーラを頼んだ。
食べ終わってCBに戻った。


帰りは1人でタクシーで帰った。
初めてのタクシーだったので、僕たちより先に留学していたコータローが付いてきてくれて、タクシーを捕まえて行き先を言ってくれた。


コータローを紹介しよう。
コータローは横浜の本牧にある有名パン屋さんの息子でお坊ちゃま君なのだ。
そのお坊ちゃまぶりはケンブリッジ来て初めてジーンズを履いたという伝説を持っているほどだ。
僕たちより早くケンブリッジに来ていていろいろと世話をしてくれたいいヤツなのだ。
僕よりも2つぐらい年下で高校を卒業してこっちへ来たらしい。

ということで、緊張した車中だったが無事我が家へ着いた。


ここでシャロンの子どもたちと初めてのご対面。
長男のデイルと妹のゾウィ。
それからカールというデイルの友達もいた。
シャロンに日本から持ってきたお土産を渡し、子どもたちには10円玉をあげた。


こっちは日没が遅いので夕食も遅い。
この日は19:30.
メニューはパスタ〔大豆・ひき肉・たまねぎ〕とワインクーラー。
シャロンの料理の腕前はあまり上手ではない。
事前にイギリスの食に関しては期待するなと洗脳されていたのでショックは少なかった。


夕食を終え部屋に戻って『うわぁー』と背伸びをしてゴロゴロしてたら、そのまま朝まで眠ってしまったようだ。
zzzzz・・・・・

<ひとこと英語メモ>
get up or wake up
目を覚ますのが wake up まだベッドの中
ベッドから出た状態が get up