agenda アジェンダ

〔今日はON〕


アジェンダとは。
三省堂辞書サイト『10分で分かる「アジェンダ」の意味と使い方』から引用。

【どういう意味?】

「実施すべき計画」や「議事日程」をさします。
【もう少し詳しく教えて】

アジェンダ(agenda)は、「予定表」を意味する英語から来ています。
日本語でこの語が用いられる場合の多くは、国際的に取り組むべき「検討課題」や、政府や官公庁などで公式に実施すべき「行動計画」などをさしています。
また、会議の「議題」や「協議事項」、「議事日程」をさすこともあります。
ほかに、英語では「スケジュール帳」や「備忘録」の意味もあり、カタカナ語でもそれらをさすことがあります。
コンピューター分野などでは、「現在進行中の活動を優先順位で並べたリスト」の意味で用いられます。


【どんな時に登場する言葉?】
国際的に採択された行動計画や官公庁の施策名などに使われることが多く見られます。
外資系やIT関係の企業では、「議題」「計画表」の意味で用いられることも多いようです。
ブランドもののスケジュール帳や化粧品セットの商品名に冠されていることもあります。


【どんな経緯でこの語を使うように?】
1992 年にリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(UNCED)、俗に言う地球サミットで採択された「環境と開発に関するリオ宣言」を実現するために策定された文書名「アジェンダ21」(Agenda21)から、「アジェンダ」という言葉が日本でも広がったと思われます。
また、システム開発分野や外資系企業では英語「agenda」が用いられることから「議題」や「計画表」といった意味でも、カタカナ語の「アジェンダ」も広まりつつあると考えられます。


アジェンダの使い方を実例で教えて!】

アジェンダ21
アジェンダ21では、環境保全のための規範を提唱したもので、バイオテクノロジーやエネルギーほか、さまざまな分野で、21世紀に持続可能な開発の実現を目指しています。
実施に関する国別の行動計画をナショナルアジェンダ、地方レベルの計画をローカルアジェンダとして取り組みが進んでいます。ローカルアジェンダ21はLA21とも称され、「京のアジェンダ21」「とっとりアジェンダ」「世田谷区環境行動指針」「アジェンダ21桂川相模川」「ローカルアジェンダ21日韓ワークショップinソウル」など、さまざまなプロジェクトが進められています。

アジェンダ2000」
1997年に欧州委員会から発表され、1999年に政治合意された、欧州連合EU)の基本政策を示した提案書のことです。
このなかでは、中東欧諸国の加盟問題や共通農業政策の方向性などについても検討されています。


「本日のアジェンダは先に添付ファイルでお送りした通り」
外資系企業やIT業界で、会議やセミナーなどの「議題」の意味で用いられます。
一般企業や学術研究機関などではあまり聞きません。


エルメスの「アジェンダ
エルメス社の「アジェンダ」はシステム手帳のことです。
また、ランコム社製「メイクアップアジェンダ」は、ファンデーション、マスカラ、ルージュ、チーク、アイシャドウがセットされたメイクアップパレットです。


【言い換えたい場合は?】
政策名や文書名では「行動計画」「実施計画」など、会議などでは「議題」「検討課題」「協議事項」「議事日程」「予定案」、場合によっては「スケジュール」などにも言い換えられます。文房具なら「スケジュール帳」「手帳」などになるでしょう。


【雑学・うんちく・トリビアを教えて!】
もともとは「実践すべき義務」のこと英語のagendaの語源はラテン語で「なされるべきこと」という意味で、もともと教会の「礼拝規定」や「儀式」、または「礼拝や祭典の手順を定めた文書」をさしました。
「実践すべき行動指針」といったところです。これに対して「信じられるべきこと」つまり「信仰の指針」にあたるのが「クレデンダ」(credenda)と呼ばれますが、こちらはカタカナ語としては使われていません。


アジェンダの理解度国立国語研究所の2003年掲載の情報によると、「アジェンダ」の理解度は国民全体の25%未満です。