人を育てるトヨタの口ぐせ(第3章)

〔今日はON〕

さて、昨日の続きです。

トヨタの口ぐせ

トヨタの口ぐせ


今日は第3章

第3章『コミュニケーション』をよくするトヨタの口ぐせ

14 陸上のバトンリレーのようにやりなさい

トヨタ流は陸上のリレー、バトンゾーンがある。
欧米は水泳のリレー、「ここまでは私の仕事です。」
『「自分の仕事」と「人の仕事」との間に、バトンゾーンをもうける。お互いに助け合うことで、仕事はどんどんうまくいく。』

15 横展しよう

横展とは横展開のこと。
わかりやすくいえば、お互い盗んだり盗まれたりして、切磋琢磨するということ。
トヨタでは良いものができたらどんどんオープンにしていきます。
自分だけよくなろうと隠す文化はありません。
それを可能にしているのは、トヨタのインフォーマル活動。
トヨタには、自主的な会合や研修会がたくさんあって社内のさまざまな人と交流できるようになっています。これが横展の助けにもなっています。
『「よい」と思ったことは、お互いに盗みあって切磋琢磨する。そのためには、異なる職場同士の活発なコミュニケーションが必要』

16 とにかく思ったら「創意くふう」に提案しなさい

トヨタには「創意くふう」という制度がある。
日常業務で気づいたこと、こうした方がいいと思ったことなどを、A4サイズの用紙一枚にまとめて上司に提出する。
その用紙の中に。「現状」「カイゼン案」「効果」等を簡潔にまとめる。これがカイゼンの種となる。
これが毎月行われていて、まずは工場単位で優秀な提案が選ばれ、次に工場代表の提案が、トヨタの創意くふう委員会にて審査される。

17 ヒヤッとしたこと、ハッとしたことはすぐに報告しなさい

トラブルの芽を、小さいうちにどんどん摘んでいく。
すぐに手に入るもので、すぐに対処する。
『日常の「ヒヤッとしたこと」「ハッとしたこと」を見過ごさず、みんなでその情報を共有し、事故を防ぐ』

18 今日はこれを守ろう

会社で起きた事故は、すぐにレポートにまとめられ、配られる。
『会社として守るべきルールは、さまざまな場面・手段を利用して社員一人ひとりに徹底させる』

19 ネットワークをつくれ

トヨタでは横のネットワークがすごい。
様々な形で組織を超え、横のつながりを持つ社内団体がある。
その団体は、社員同士のコミュニケーションをとるうえで大きな役割を果たし、自分自身のネットワーク作りを実現可能にする。
これらの団体を通じてコミュニケーションのとり方を学ぶ。
横のネットワークから、カイゼンのヒントをもらう。
『所属部署を超えた「横のネットワーク」をつくる。いざという時、日々の仕事に生きてくる。』